• 医療データーベースの問題

    医療データーベースの問題のひとつに、個人情報の保護ということが挙げられます。


    自分がどのような病気を持っているか、現在の症状の程度はどれくらいで、どんな治療を受けているのかというのはかなりセンシティブな個人情報になります。



    どんな人も、自分自身の情報だと分かるような形で、自分の医療情報が広く公開されるようなことは望まないでしょう。

    となると、データーベース化にはあくまでも統計的なデータのみを含めるようにし、個人個人が特定できるようなデータは取り込まないのが一番です。

    ところが、話はそんなに単純なものではありません。



    ちょっと考えれば分かることですが、データーベースに取り込むべき医療情報というのは、ある一時点でまとめて行えば済むものではありません。



    患者さんの情報は日々刻々と追加されていきます。
    クリニックを受診するごとに診察が行われ、症状の変化に応じて新たな検査が行われたり、薬の種類が変更されたりするのはごく当たり前のことです。

    これらの情報を更新していかなければならないのです。

    ところが、一旦データーベースに入ったデータが、全て統計的なものであってそれぞれの患者さんを特定できない状態だとこれが困ります。
    更新すべきデータはどれなのか判別のしようがないからです。


    ということで、現実的には個人個人特定できるデータも取り込んだ上で、それが不用意に流出したり悪用されたりするようなことがないようにして管理しなければなりません。


    情報漏えいのニュースがよく見られるように、そういう管理は決して生易しいものではないのです。